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<一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り>

孔子の一番の弟子でありながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。師に迫る危機に持って生まれた能力を使い、敢然と立ち向かう。

いやー、ぶっ飛んだ作品でした。孔子は儒経を発展させた言わずと知れた大家。その弟子達は、孔子を守るための兵士達だったというのが、酒見さんの発想なんです。いやはや、すごい。

孔子の描写もすごい。2mを超える大男でありながら、なんと武術にも長けている。敵を一刀両断にしてしまうんですね。
そして、その弟子たちが、顔回を始めとしてすごい。弁舌に優れている子路、鳥の言葉が使え間諜の役目を果たした公冶長など。

一方、敵もすごい。敵は大国、斉の宰相、晏嬰。晏嬰とは偉大なる父、晏弱の死後、三年間喪に服し、儒の教えを全うしたとされる、名相。詳しくは、宮城谷昌光さんの「晏子」にも書かれていますので、そちらを。その晏嬰がなぜ、孔子を狙うのか。

諸国を流浪し、魯という小国の中で、取り上げられ、魯を支配している三桓の中で宰相として名を上げている、孔子に立ちはだかる政敵陽虎。
儒は呪術だったという発想もすごい。その呪術同士のサバイバル。

果たして、顔回は孔子を守れるのでしょうか。すごい敵が続々登場してきます。随所に書物に出ている孔子のエピソードや弟子たちの話が盛り込まれ、また春秋戦国時代の名相や、儒という思想に触れられています。

これは、歴史小説と伝奇小説の名作かもしれない。一巻を読み終えた感想です。
今、映画「墨攻」が公開されています。孔子と墨子は同じ時代背景で全く相反した思想であったということも初めて知りました。

日本にも影響している儒教も教えてくれます。
様々な知識も満載で面白い。そして、奇想天外。
いやー。こんなに面白い作品を読み逃していたなんて、後悔しきりの一冊です。

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