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評価:
吉田 修一
毎日新聞社

2010年本屋大賞第3位。

職場の本好き仲間Wさんに借りた本です。Wさんありがとう。たぶん、このブログ、知らないだろうけど…。

新幹線の中で泣いてしまいました。悲しい涙じゃなくて、どちらかというと、清々しい涙かな。
こんなに主人公が憎めず、愛しく思った作品はなかったですね。

大学に合格し、上京。親元を離れてからの新生活の1年が描かれます。
何かを見つけ、学び颯爽とした大学生活とは程遠い、あるがままの気持ちのまま、サークルや勉強や、バイトなどなど。飄々としたあっけらかんとした世之介がいとお愛しくなってくるんです。何せ、サンバサークルだもの(笑)

そんな1年間の人々との出会いや自分を見つける1年間が、さりげなく描かれています。祥子ちゃんとのエピソードが何とも印象的。
それが世之介にかかわる、現在につながっており、世之介の生き方をも決定しているというところが、まず感動。そして、悲しいけど希望あふれる展開が、清々しい気持ちにさせてくれるんでしょうね。

この主人公を決して忘れることはないと思います。笑えて、懐かしさがあって、そして、泣けるこんな作品はめったにありません。凄くて、素晴らしい青春小説に溜息さえ出ました。
それにしても、泣けました。

吉田さんの新境地ともいえるこの作品、凄すぎます

<温泉に行きたい!>

温泉を舞台にした五話。離婚間際の夫婦、結婚間近の男女、不倫旅行、結婚数年の夫婦、高校生のカップルといずれも男と女が温泉を舞台に、過去や、現在、そして将来など、その心模様を描いていく。

この作品は、「今すぐ温泉に行きたい!」と思える作品です。実際の温泉名と、宿も出ていて、温泉ファンにはたまらない一冊だろう。もちろん、温泉ファンでなくても、こんな温泉に行ってみたいと思えてくるから不思議。
私が好きなのは、那須塩原温泉かなー。それから熊本黒川温泉。
それぞれ、思い出の場所であったりして(黒川温泉は通っただけですけど)。しかし、こんな男女の話ではないですけどねー。

五話の中では「風来温泉」(那須塩原温泉)がいい。話は、仕事一筋で家庭のために働いていた男が、妻を叩きつけるケンカをしてしまい、一人温泉へ。そこで出会った、一人の女。温泉と仕事と妻との関係、見知らぬ女性への期待などが書かれていますが、その温泉で一陣の風が吹くんです。その描写がとってもいい。
「今、風が見えましたよね」
風の描写とそれぞれの心が重なって、実にいいんです。

一番お気に入りは最終話の「純情温泉」(黒川温泉)。高校生のカップルが親には内緒で温泉旅行をする。若いというのは本当にいいもんだと思えてくる。この二人にとって、将来はとっても輝いているんですね。温泉の露天風呂で見上げた空に光る星の様に。
主人公の一人、真希ちゃんは、なんと、大人びていることか。

初々しいカップルを最後に持って来ているのも作者の意図したところなんでしょう。男と女は出会いから別れまで、実に深いんです。
温泉に行きたくなる、この季節にぴったりの1冊です。

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