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<どれだけ、その人が大切なのか。未来を考えるとはそういうことなのだろう>

香な子は小学校の六年生。転校したお花茶屋小学校で出会う、コーモリ君や町野さん。なぜ転校したのか。読書大好きの香な子の甘酸っぱく、切ないストーリー。

山本作品は全部追っていく事を決めているわたし。この作品が山本作品のベストです。あと1冊でコンプリート。
なぜ、この本がいいのか?

まず、本好きの香な子というシチューエーションがいいんです。本好きだけにいろんな作品が紹介されています。
挙げてみると、「エジプト十字架の秘密」「星新一のショート」「キャリー」などなど。いわずと知れた、名作ばかり。
これだけでもムフフの作品なのです。

友だちのコーモリ君のキャラがまたいい。コーモリ君にはある秘密があるんですね。ですが毎日を健気に、一生懸命、過ごしているんです。香な子と妙に気があって、とても優しいコーモリ君。香な子に影響されて、読書の虫に。コーモリ君はこういいます。
「面白いな、本って」
「本を読むといろんなひとの人生を楽しむことができるもんな」
「本を読むのも楽しいけれど、本について話すのも楽しい」
いいですよねー。

コーモリ君だけではなく、周りの人たちがいいんです。ライバルの町野さん。天文好きの日下君、義昭おじさん(個人的に名前に惹かれる)、何といってもいいのは、鎌倉先生。元モデル、今はジャガーに乗って屋上の隠れ家でタバコをくゆらす。とっても温かい先生です。

そして、香な子の家族。とっても優しいお母さん。そして、料理好きのお父さん、前述の叔父さん。お父さんは、以前勤めていた会社を辞めて、お母さんの父親の会社を手伝っている。なぜ、会社を辞めたのかというのも、本書のキモになっています。

それぞれが、思いやりと自身の人生を精一杯生きようとしています。切なく、悲しい物語も、これがあるから妙に清々しい。
私好みの、いい作品なのです。ぜひぜひ。

オンライン書店ビーケーワン:笑う招き猫

<男と並んで愛誓うより、女と並んで笑いを取る>

漫才コンビのアカコとヒトミ。初ライブは全く受けない。打ち上げでは先輩芸人を殴り倒してしまう。28才にして貧乏。今はぜんぜんさえないけれど、漫才に賭ける情熱は負けない。きっといつか、笑いを取ってみせる。

山本幸久さんのデビュー作です。この作品で小説すばる新人賞を受賞されました。
まずこの作品、この個性的な二人を主人公にしたのがいいですね。身長180cmのヒトミと豆タンクのアカコ。まさに漫才をするために生まれてきたキャラ。その二人の個性が全開しています。

ヒトミの愛車はレッドバロン。実は十数年間も乗っている自転車。貧乏ゆえに自転車で移動しているんですよね。
一方のアカコは金持ちのお嬢さん。血は繋がっていないが、祖母の頼子さんと同居。この頼子さんしゃきっととして、いろんなことを教えてくれます。そして料理がうまい。だからヒトミはしょっちゅうアカコの家に行っています。

漫才ネタが目の前で聞いているように面白いんです。
そんな二人もついにエヌ・エッチ・ケーへの出演が決まります。7分間のネタで勝負!ですがあまり面白くないことに、気付きます。そんな時に二人は大ゲンカをするし。漫才どころかコンビの危機を迎えます。

先輩芸人の乙と娘のエリちゃん、デブヨシなど芸人さんを取り巻く人たちも個性的。エリちゃんは本当に健気で可愛い。ほろっとさせられます。そんな人たちに支えられ、二人は漫才を続けます。随所に二人の出会いも描かれ、ラストにタイトルの意味も分かる仕掛けです。うまいなー、この仕掛け。

そして、もう一つこの作品の良さは、アカコが即興で作る歌です。大して意味もないのですが、これが可笑しい。世田谷線の歌は特筆。
アカコトヒトミの主題歌もいい。
♪野を越え山越え越えてしまった適齢期
 男並んで愛誓うよりも
 女と並んで笑いを取りたいと
 心を決めたその日から
 二人は漫才師になりました
 愛、受取るよりも
 笑いで受取る
 それが二人の幸せなのよ♪
と、こんな調子です。 

二人の漫才ネタはもとより、会話と掛け合い、心理描写が実に可笑しい。
読んだあと、きっと元気になる痛快青春小説です。
【49冊目/集英社文庫/猫猫猫猫

<夢と笑いとパワーあふれる傑作青春小説>【9月5日】
エビノートさんのまったり読書日記の8月のオススメ本がこれです。ちょうどいいタイミングでサービス券があり、また購入意欲とも重なり、ダッシュで書店へ。さっそく入手しました。今現在、読んでいます。
なかなかいいですよー、エビノートさん。ありがとうございます。
歌が楽しいですよね、漫才の掛け合いもいいです。今から後半戦です。

オンライン書店ビーケーワン:凸凹デイズ

<世界があたし達を待っている。弱小デザイン事務所の10年>

山本幸久さん2作目。1作目が良かったものですから期待して読みました。
感想はそれなりに元気が出て、何より読後感がいいというのが、感想です。

弱小デザイン事務所凹組で働く凪海は、遊園地のキャラクターに自分の描いたものが採用され、大きいデザイン事務所に出向になる。そこの社長は、かって凹組で一緒に働きながらも男2人、黒川と大滝と袂を分けた醐宮だった。

という関係の中、物語は進んでいきます。10年前凹組を立ち上げた時の話と現在の話が交差しながら進んでいきます。
エロ雑誌や包装紙のデザインを細々とやっている凹組。かっての仕事仲間との醐宮との確執と因縁。
複雑な関係なんですが、コミカルに温かく進んでいきます。そして、ラストは…。
こんなにうまい話ではないようなと思わないでもないのですが…。
もっと、ドロドロジメジメなんだよねと思ってしまうのは、わたしがドロドロジメジメの仕事をしているせいなんでしょうね。

とにかく面白いのは間違いない。文章がユーモアと温かさがあって、独特のホンワカな気持ちにさせてくれます。やっぱり、この作家からは目が離せません。

<なんと世田谷沿線小説。前向きにはなうたを歌いたい>

びっくりしたのは、世田谷沿線の人たちを小説にしているという点です。
その沿線界隈のお店とか、小説の中でちゃんと繋がっています。
老若男女8人の日常を描いているのですが、全体的に前向きな小説。
こういう小説がわたしは好きです。はなうたを歌っていたい、そんな小説です。

はなうた日和
はなうた日和
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2.19
山本 幸久著
集英社 (2005.7)
ISBN : 4087747670
価格 : ¥1,575
通常1-3週間以内に発送します。

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