<ビーケーワンさん、ありがとうございます>
気まぐれに書評をビーケーワンに投稿してみました。
な、なんと、
今週のオススメ書評に取り上げられました。
内容は↓の感想と一緒です。
最初の作品で取り上げられましたので、調子に乗って立て続けに4本投稿したのですが…。どうなることやら。
とりあえずは3000ポイント(1ポイント=1円)頂きました。
さっそく、次の本を探すわたしです。
ビーケーワンさん、ありがとうございますヘ(*^o^*)ノ 。
<このカバーが好きだ!(6月7日)>
先日、書店のジグソーパルズのコーナーで見つけたのが、「エッシャーの騙し絵」。
これは…、「ラッシュライフ」ではないか。思わずジグソーパズルを買いそうになりました。
「ラッシュライフ」の単行本の表紙はこの騙し絵なんです。
このラッシュライフの内容がが騙し絵なんですね。絶妙のカバーだとわたしは思います。しかし、文庫本のカバーは???です。
昨年読んだのですが、以前のものを再掲させていただきます。↓
<2005年9月1日/★★★★>
文庫も出版されていますが、やはり親本を。それは表紙にもエッセンスが詰まった作品だからです。表紙はエッシャーの騙し絵。この絵のごとく、読者をまんまと騙す(?)伊坂さんはすごい。そして第1作「オーデュボンの祈り」ともリンクしています。
傲慢な画商、こだわりをもつ泥棒の黒澤、リストラで途方にくれ、野良犬と町をさまよう豊田、お互いの配偶者を殺そうとするサッカー選手の青山とカウンセラーの京子、新興宗教の教祖の解体に立ち会わされる河原崎。5つの物語が進んでゆく。
この小説は小説だからこその可能性を引き出した作品。
誰もが他人の人生を生活を垣間見てみたいと思っているのではないでしょうか。もし、それができたら。
小説ならできるんですね。それもこの表紙のように俯瞰したように。
人と人との出会いや偶然の出来事、そして同じ景色を見て感じること。それぞれの心を覗いてみたい。そんな欲望に見事に応えている作品だと思います。
もう一つは小説ならではの時間差なのです。もうここまで書いた時点でネタバレですけど。すっかり騙されました。
実は時間差でつながっていたなんて。
ここまで読者を欺く作家はここ数年いないと思います。
そして5つの話が実に面白い。泥棒の黒澤とリストラにあった豊田が良いんですよ。実は一緒にさまよう野良犬が一番好きだったりして。動物に対する愛情も感じざるを得ません。優しいんですよ、伊坂さんは。しかし、人間には伊坂さんのテーマともいえる「善と悪」が書かれています。
本当に面白い。ここまで書ける作家伊坂さんのファンにすっかりなってしまいました。ただ一つの注文は…中間あたりで繫がりがわかってしまうことかな。
さあ、散りばめられた伏線を堪能してください。騙されてください、不思議絵のように。そしてピースがはまっていくような快感に浸ってください。そんな伊坂作品に出会えて本当によかった。