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ひさかたぶりの同窓会に集まった男女たち。みんなもうおじさんとおばさんで、体力気力は落ち気味、介護や子供たちの就職にと心配の種もつきない。しかし、初恋の人に会えば胸がきゅんとし、同時代のテレビ番組、漫画、流行歌を思い出すと懐かしさに気持ちが温かくなる。幾つか新たな同級生カップルもできたが、その恋の行方は?熟年こその「希望」を求める50歳を過ぎた人々に、愛をこめて贈る同窓会小説。 【朝日新聞出版HPより】

この本を読んで思わず笑ったあなた。正真正銘のおじさんとおばさんかもしれません。
もちろんわたしも、笑いましたとも。老眼の進行、老化が進む頭やしわや、腹部など。もうメタボなどとは言ってはいられない、そういう世代なんですね。もちろん、わたしも例外ではありません。笑えないけど笑ってしまう。そんな同窓会小説です。

60歳を前に再会した小学校の同窓生男女6人。すでに子供は独立しているもの。家業を継いでいるもの。妻を亡くし、退職してボランティアに勤しむものなど。それぞれがそれぞれの生活を抱え、一生懸命に生きている。そんな時、あるパーティーで再会を果たし、一気に30数年前に戻って、若かったあの頃の秘めた思いや、恋心を再燃させてしまうというお話。

まあ、年齢を重ねるたびに、体力の衰えや気力の衰えは仕方ないとしても、恋心だけは失くさないものなのでしょうね。気力と一体のような気もしますが。恋に落ちたら、それぞれに現実があるわけだし、冷めてゆくのもいたしかたないですね。実際、自分はその年になって、そんな気力があるかどうか疑問ですが、恋ができるくらい心身しっかりしていたらなあとは思いますね。
しかし、最近の老化はとどめを知らず、進行している(笑)

平さん流のウイットが随所に感じられ、笑ってしまいます。もちろん、ラストも平さんらしいですね。さわやかさも感じられます。

各章のタイトルが「愛のプレリュード」「男の子女の子」「プレイバックPart2」「愛なき世界」「HELP!」「希望」と続いてますから、その年代の人たちには、懐かしさもありますよね。

何はともあれ、初老小説のこの作品は、シュールな笑いと同感と、思い出すのは、
「人は何のために歳を重ねるのだろう」(対岸の彼女より)という命題がちょっぴり分かったような気がします。
がんばって、歳とろうと思える小説かな。

JUGEMテーマ:読書

昔かわいがってくれた祖母のため、斜陽の人形店を継ぐことになった澪。前途が危ぶまれたが2人の救世主が現れた。人形マニアで自らオリジナルベアの製作もする冨永くんと、どんな人形でも直してしまう謎の職人、師村さん。3人が力を併せて働くお店には、次々とお客が現れるようになります。 テディ・ベア、お雛さま、マリオネット、活人形……。身近なぬいぐるみから高価な美術品まで様々だけど、所有者の人形に対する熱い心は同じ。その想いを汲み上げようと3人が小さな人形店を舞台に活躍するハートウォーミングなお話。【文藝春秋HPより】

津原さんって、こういう作品も書くんだなーと再認識。幅広い作家さんですね。わたしはあまりいい読者ではないので、今まで読んだのは1作のみ。これから読んでみようろ思っています。

あらすじにもあるように、澪は祖父から無理やり押し付けられた人形店なのですが、ちっちゃな店を人形マニアの冨永くんと腕の立つ職人、師村さんの3人で盛り上げていくというお話なのです。どんな人形も治すというこの人形堂はたちまち人気を博し、それなりに盛況となりますが、謎を秘めた師村さんの過去を知って、あるべき場所に帰ってもらいたいと悩み、さらに若い冨永くんの将来を案じ、店をたたむ決意をするのですが…。

ラストはこれしかないという結末で。結構、爽快かも。
人形にまつわる思いや、マニアならではの愛情が伝わってきますね。別に人形好きではないにしても、それぞれの人形に、個人の歴史や様々な思いがしみ込んでいるんですね。そんな愛情が人形の修理となるんですね。

持ち込まれる人形は、テディ・ベア やマリオネット、活人形(ラブドール)などなど。
それぞれにその人なりの思いが伝わってきます。マニアではないけれど、マニアの気持ちも分からないではないですね。そんな、とってもいい短編集です。文楽や村上人形の歴史もわかり、結構はまりました。最初の祖母の話が、ラストにまでおよび、思い出もよみがえる。そこに待っていたのは、富永くんと師村さん。それぞれがそれぞれの居場所を求めつつ、落ち着くところに落ち着くという、安心感がこの作品にはあります。

「村上迷走」は悲しい物語でしたね。このラストは、推理小説ですね。
この話の辺りから、逆に冨永くんとの会話も軽妙洒脱。おかしいんですね。仲が良すぎて、これからも期待してしまいます。
とってもライトでハートウオーミングな作品です。続編を期待したいですね。

 いやー、面白かった。
読みだしたら止まらない、ノンストップな面白さでした。
さすがに売り出し中の作家さんですね。
見直しました。新作を買いに行かなくては…。

理帆子の好きな本は「ドラえもん」。失踪した父が大好きだったのだ。人をSFになぞらえていく理帆子は、自分のことは「少し・不在」。そんな夏、「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。この青年との出会いが、理帆子と周りを変えていくことに。

面白くて、結構分厚い本なんですが、久しぶりにのめりこんで読んでしまいました。おまけに不覚にも泣けた。
この主人公の理帆子については、おそらく共感も同情もわかないぐらい、嫌な高校生なんですよ。諦めを持ち、全てにおいて他人事と考える。はっきりせず、自分を出さない。自分のことを「少し・不在」となぞらえる。何と冷めて、嫌な奴なんですよ。

そんな理帆子が元カレとの別れや病床の母への思いが淡々と綴られていきますが、ある青年との出会いで変化が訪れます。なぜか、青年と会う度、ほっとさせられるんですね。
一方で、元カレは徐々に壊れていき、母の病気も進んでいきます。

ドラえもんの道具が、いいテイストを醸し出し、実にうまいです。懐かしくもあり、やはりドラえもんは凄い。そして、藤子・F・不二雄氏は凄いなー。そうい意味では、ドラえもんという漫画へのオマージュとも言えますね。

そして、事件に巻き込まれて行くんですが、その過程も実にスリリングです。
途中から、ある程度予想できたものの、ラストは爽快ささえ感じてしまいます。理帆子を照らす光に感動させられるんです。

別れと成長。そして、精神的な支えの大切さなど、実に多彩に持っていかれました。
鮮やかに、切ない辻村さんの秀作です。この作家から目が離せなくなりました。

オンライン書店ビーケーワン:夜市

<夜市に行けば何でも買える>

高校の同級生裕司に誘われ、いずみは夜市に出かける事に。そこはとても不思議な市場だった。裕司から夜市に来た目的を打ち明けられる。幼い頃、夜市で野球の才能の器を買うために弟を売ったというのだ。

表題作「夜市」このストーリーでぐいぐい物語に引き込まれていきます。幼い頃、遭遇した夜市。夜市は何かを買わなければけして出ることができないのです。
野球の才能を買うことにした裕司は、あろうことか弟を売ってしまうのです。誰からの記憶からも消された弟の記憶は、裕司だけが幼い頃に残した最大の傷だったのです。
夜市が出てくる雰囲気を知りつつ、いずみを誘って夜市に出かけるのですが…。
ここでいずみの存在と何のために同行するのかがじわりじわりと、恐怖を呼び起こします。
そう夜市は欲しいものが何でも買えるところなのです。

そして、今度、裕司が訪れた夜市で一番欲しいものといえば、はっきり書きますが、「弟」だったのです。そしてその弟を買うために、売るものは。いやー、もう書けません。
なにより、読ませるのは、夜市に残してきた弟のその後なんですよ。
二人の人生が奇妙な形で交わったとき、悲しすぎる結末が待っています。いいですよ、この作品。ホラーでありながら切なく、恐怖も感じ、話も引き込まれます。ホラーでありながら、直木賞候補作になったのもうなずけます。

もう1作「風の古道」も面白い作品ではあるが、「夜市」があまりにも面白いため、少し弱い感があるにしても、まずまず、面白い。夜市の話も出ており、次の作品の予告ともいえる挿話も入っていきます。ひょっとして、リンクさせるつもりなのか。この作品も意外な結末が待っています。

予想外の面白さ。ホラーは敬遠という方も、そんなに怖くはないホラーです。むしろ、人間の心が一番怖いと思えるホラーですので、この夏ぜひ読んで欲しいと思います。
【43冊目/角川書店/たらーったらーったらーっ

<手に入れるために失うもの。第12回ホラー小説大賞受賞作(7月12日)>
このところ、忙しさもあって、全く本を読めず、まさに「つんどくの日々」の状態です。
そんな中、つんどく本の記事にトラックバックしてくださる、ぱんどらさんやjuzjiさんをはじめみなさんに感謝しています。必ず優先して読ませていただき、いつか、トラックバックしますので末長く、待っていて下さい。

さてこの本も図書館予約して回ってきた作品です。
この作品のあらすじを読んでゾクゾクしてきます。夜市に行けば、何でも買える。弟と引き換えに野球の才能を買った男が弟を取戻すため、引き換えに手渡すものは?
これはホラーの名作「猿の手」ではないか。
読めない現状で、当分、オススメとして日々書いていきますね。

【この作品を読まれているブロガーさん】
ついてる日記
本を読む女。改訂版
まったり読書日記
かみさまの贈り物
ナナメモ
本のある生活
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読むなび!(裏)

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